インド投資信託・ETF

注目度急上昇中のアムンディ・りそなインド・ファンド(愛称:マハラジャ)は投資適格か?あらゆる面から総合的に徹底検証!

今にも中国を抜いて人口世界第一位となりそうな成長著しい大国インド。

人口ではまさに破竹の勢いですが、経済面では中国に大きく後れを取っています。

とはいえ、今後さらなる経済成長を遂げることは確実で、魅力的な投資対象となりそうです。

 

経済が成長すれば株式市場も成長するのが世の常です。

その株式市場の成長を取り込みたいと考えれば、通常ETFが第一の選択肢ですよね。

しかし、残念ながらインドのETFは指数に対する連動率が非常に低くなっています。

そのため、投資対象としては不適格です。

 

つまり、指数に対してプラスのリターンを狙うアクティブ型の投資信託が有力な選択肢となります。

これまで私は多くのインドの投資信託を分析してきました(以下記事をご参照ください)。

 

本日は日本の大手銀行「りそな銀行」が受託会社である、「アムンディ・りそなインド・ファンド」について分析します。

 

アムンディ・りそなインド・ファンドの概要

アムンディ・りそなインド・ファンドはアクティブ型投資信託です。

いうまでもないですが、インデックスを超えるパフォーマンスを出すのが狙いのファンドです。

つまり、「インデックスと比べたパフォーマンスはどうか」というのが、1つの評価軸となります。

 

アムンディ・りそなインド・ファンドは「ファンド・オブ・ファンズ方式」で運用されています。

ファンド・オブ・ファンズ方式とは、「複数の投資信託を投資対象とする投資信託」のことです。

アムンディ・りそなインド・ファンドも以下の図の通り、2つの投資信託に投資を行っています。

アムンディ・りそなインド・ファンドの運用スキーム

参照:交付目論見書

 

しかし、実際はAmundi Funds SBI FM インディア・エクイティへの投資が98%近くとなっています。

インドの株式への投資が目的ですから、当たり前とも言えます。

 

では、どのように銘柄選択がなされているのでしょうか。

アムンディ・りそなインド・ファンドの銘柄選択のポイント

参照:交付目論見書

 

上記のように定量・定性評価に加えて、バリュエーションも駆使して選定を行っていることが開示されています。

このあたりはさすが大手金融機関の商品といったところですね。

豊富な人員を用いて徹底的にリサーチしていることが伺えます。

 

ここまで概要を見てきたので、次は具体的な組入銘柄を見ていきます。

 

アムンディ・りそなインド・ファンドの組入銘柄

以下は最新(2022年2月28日現在)の組入上位10銘柄です。

組入上位10銘柄

順位 銘柄名 セクター 比率(%)
1 ICIC銀行 銀行 8.57
2 インフォシス ソフトウェア・サービス 7.73
3 ラーセン・アンド・トゥブロ 資本財・サービス 7.15
4 HDFC 銀行 6.57
5 リライアンス・インダストリーズ エネルギー 4.78
6 シュリー・セメント 消費財 4.51
7 インドステイト銀行 銀行 4.48
8 マルチ・スズキ・インディア 自動車 4.07
9 ヒンダルコ・インダストリーズ エネルギー 3.95
10 バーティ・エアテル コミュニケーション・サービス 3.83

参照:月次レポート

 

やはり、他インド投信同様銀行セクターが10銘柄中3銘柄と組入が多くなっています。

以前にも触れた通り、インドの銀行は不良債権処理で苦しんでいますのでこれはネガティブと言えます。

では、具体的なリターンを見ていきましょう。

 

アムンディ・りそなインド・ファンドの運用成績を比較分析

アムンディ・りそなインド・ファンドは上で述べた通り、市場平均を上回るリターンを目指すアクティブ型の投資信託です。

また、当然ながら他インド投信を上回る成績を残せているかも重要な評価軸でしょう。

よって、ここではインデックスおよび他の投資信託に対するパフォーマンスを見ていきます。

 

アムンディ・りそなインド・ファンドと他投信のチャート比較

今回比較するのは以下の指数および投資信託です。

  • MSCIインド指数
  • 高成長インド・中型株式ファンド
  • 新生・UTIインドファンド
アムンディ・りそなインド・ファンドのリターン

参照:MORNINGSTAR

 

ピンクのアムンディ・りそなインド・ファンドは4つの中で最も低いリターンとなっています。

指数であるMSCIインドに対してもリターンが劣っており、これは非常に残念です。

チャートだけでなく、より詳細なデータを見ていきましょう。

 

アムンディ・りそなインド・ファンドと他投信の比較詳細

それではもう少し詳細にデータを確認していきましょう。

基準価額、純資産は 2022年03月23日 現在
トータルリターン等評価情報は 2022年02月28日 現在

ファンド名 アムンディ・
りそなインド・
ファンド
新生・UTI
インドファンド
高成長インド・
中型株式ファンド
MSCIインド(配当込、
円ベース)
販売手数料 3.3% 3.85% 3.85% --
信託報酬等(税込) 2.17% 1.95% 2.05% --
トータルリターン1年 12.88% 17.42% 23.89% 19.65%
トータルリターン3年(年率) 14.14% 19.56% 16.64% 16.32%
トータルリターン5年(年率) 11.23% 15.15% 9.72% 12.09%
トータルリターン10年(年率) 13.32% 16.94% 15.06% 11.60%
シャープレシオ1年 1.06 1.20 2.30 --
シャープレシオ3年 0.56 0.74 0.58 --
シャープレシオ5年 0.50 0.65 0.39 --
シャープレシオ10年 0.58 0.73 0.61 --
標準偏差1年 12.12 14.55 10.40 --
標準偏差3年 25.17 26.52 28.80 --
標準偏差5年 22.31 23.41 24.94 --
標準偏差10年 22.99 23.15 24.56 --

5年・10年では4商品中3位となっていますが、直近は最下位となっています。

直近株式市場は好調であったにもかかわらず、そのリターンを上手く取り込めていないようです。

良く言えば安定していると言えますが、高いリターンを挙げることが目的の新興国投資信託としては物足りないと言わざるを得ないでしょう。

 

アムンディ・りそなインド・ファンドの手数料

最後に手数料を見ておきましょう。

販売手数料は3.3%と他2商品より少し低くなっています。

とはいえ、投資信託としてはかなりの高水準です。

 

さらに、信託報酬は3銘柄中最高の2.17%です。

この低いリターンで2.17%も取られていては納得いきませんね。

 

アムンディ・りそなインド・ファンドのまとめ

アムンディ・りそなインド・ファンドは指数を上回るリターンを狙うアクティブ型の投資信託です。

しかし、リターンはインドの代表的な指数であるMSCIインドを下回っています。

また、他インド投信に比しても低いリターンとなっています。

 

さらに、購入手数料と信託報酬がかなり高い水準で、信託報酬はインド投信の中でも最高水準です。

手数料を加味した後のリターンはさらに低くなってしまう点も考慮する必要があります。

 

これまで見たようにアムンディ・りそなインド・ファンドは残念ながら投資適格とは言えません。

新興国に投資するのであれば20%以上のリターンを得たいところです。

私のおすすめの投資先についてはランキングでまとめていますので参考にしてみてください。

 

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