株式投資

【初心者必見】株価とは何か?中学生でもわかる内容で株価の仕組みをわかりやすく解説!

株を始めるにも「株価」「株の仕組み」を理解しないことには投資は始められません。

テレビではデイトレーダーなどが賞賛を浴びていますが、

デイトレーダーは株価を正確に理解し、株の仕組みを知り尽くしているからこそ勝ち続けているのです。

 

むやみにネット証券で株式を売買していても、

本質的に株の仕組みを理解しないことにはいつまでも勝つことはできず、

気づけば損をし「自分は株に向いていないことがわかった勉強代だった」と諦めるしかなくなってしまうのが、

私がよく見るパターンです。

 

しかし、資産運用を考える上で、株式投資というのは非常にリターンが大きく、

理解が深まれば巨万の富を得るのには時間が掛かりますが、

公募投資、例えば投資信託などよりもリターンを得ることは十分に可能です。

 

一度しっかり理解すれば、その知識は永遠に活用できますので、

今回は私の経験をもとに、

 

「そもそも株価とは何か?」

「株価はどう決まっているのか?」

「具体的な株価の見方を教えて欲しい」

という方に中学生でもわかる内容で解説していきたいと思います。

 

株価とは「1株あたり」の株の価格

株式市場における株価とは1株あたりの株の価格を指します。

 

株式会社が株を例えば10株、100株、1000株と「発行」し、

その発行された株を投資家が買ったり売ったりを繰り返す中で「価格」が決定するのです。

 

これは需要と供給に関係により価格が決まっており株式市場だけでの話ではありません。

 

例えばトヨタ自動車がカローラを生産し、

1台100万円で売りに出しても、

一人も購入者が現れなければ値段はつきません。

 

株も購入したいと思う人がいるので、

株の価格が上下動するのです。

 

反対にトヨタのカローラを1台しか生産せず、購入したい人が100人現れてしまったら、

オークション形式のようにカローラの値段は上昇していくでしょう。

 

株も同じで、100株しかは発行せず、1株100円で市場に出していても、

1株1000円で購入するという人が100人現れれば「株価」は急上昇します。

 

株価が上昇している企業銘柄とは、将来的に「もっと買いたい人が増える」ことを予測して、

投資家は株式購入に走っているんですね。

 

では株価が高い企業銘柄は有望な価値ある会社なのだろうか?

株価が高い企業銘柄は価値がある、と思ってしまいますが、

端的にはNOです。

 

実は現在の株価を見るだけでは企業の価値は測れないのです。

例えば2021年7月19日時点の、

  • 任天堂   :61.290円
  • ソフトバンク:7,342円

という株価があります。

 

単純に任天堂がソフトバンクより価値の高い企業で購入すべき株なのかというと「?」ですよね。

例えば任天堂の業績を見てみると、当期純利益が340,000百万円(約3,400億円)、

任天堂の決算ハイライト

 

対するソフトバンクの当期純利益は4,987,900百万円(4兆9879億円)と任天堂の1,396億円の10倍近くがあります。

 

ソフトバンクグループの純利益推移

 

さて、株価は任天堂の方が高いのに当期純利益はソフトバンクの方が上、

と聞いていかに株価が株式投資をするにあたり基準にならないものであるかがわかります。

 

実際に私が当期純利益だけを並べて、株価は適正ではないという解説も、

ただの例えでしかなく、ほぼ意味がありません。

 

「現在の株価のみをみて」投資をするのはオススメしません、という話です。

 

実際に株式投資をする際には企業の財務諸表をもっと読み込み、

企業がさらなる成長をしていくことを予測する必要があるのです。

 

株価とは投資家が売買を繰り返すことによって決まっており、

「こうあるべき株価」とあなたが分析したところで大多数の人が感覚で投資をしているので、

株価を予想するというのは非常に難しく、戦略を考える必要があるのです。

 

株で儲けるのはそんなに単純ではありません。

 

株価が上がるとその企業は儲かるのか?

株価が上がるということは、

株式市場で発行した株を投資家(株主)が転売を繰り返しているので、

直接的には会社の利益にはなりません。

 

しかし、会社のオーナー、役員などは株を保有しているステークホルダー(利害関係者)は、

株価が上がったところで株を売り抜けば利益を獲得することが可能です。

(事業を担っている立場なので仁義を切る必要はあります)

 

会社の業績が上がると、市場が会社に期待を込めて株を購入し、株価が上昇することはもちろんあります。

会社が「株主のために」働いているのです。

 

配当とは?株価が上がると増えるのか?

株価が上がると配当は増えるのでしょうか?

これは大半がYESでしょう。

 

上昇トレンドに乗って株価が上がるということは企業業績が上がっているパターンがほとんどです。

 

中にはベンチャーがIPO(上場)した瞬間に株価が急騰することもありますが、

これも株を買いたい、と多くの投資家が考えるほど良い業績が見込まれるからです。

 

株主とは、資産を運用する目的で購入する人が圧倒的に多いですが、

基本的には企業が利益を出すための「資金調達」の役割を持っているのです。

 

その資金調達を手伝っている株主に対して企業は「配当」という形で挙げた利益を還元する必要があります。

利益があがればあがるほど、株主に対しての還元は大きくなるべきですよね。

 

利益が下がればそれだけ還元できる利益は減ります。

しかし、中にはアップルやマイクロソフトなど、業績が上がっても配当を行わない企業もあります。

 

それはテクノロジーをどんどん革新していく役割を担っており、

配当はせず、その利益を再投資してもっと莫大な利益を出すことを期待されているからです。

 

マイクロソフトに関しては配当を行うと発表した途端に「マイクロソフトの技術革新は終わった」と、

株価が急落しました。

 

基本的には株価があがると増配されると考えても良いですが、

そこまで単純なものではなく、株式投資をする際には企業情報をホームページなどのIRで読み込み、

自分の投資方針を決定していくべきですね。

 

日経平均株価とは?

日経平均株価

「株価」と聞けばまず日本人であれば「日経平均株価」をイメージするのではないでしょうか。

毎日のテレビニュースでアナウンサーが「今日の日経平均株価は...」と解説していますよね。

 

日経平均株価とは、

日本最大」の株式市場、東証(東京証券取引所)の一部に上場している、

約1,900銘柄」の中から選ばれている「225銘柄」の平均値を指します。

 

東証には一部と二部があります。

東証一部は「エリート企業」の集まりと言えます。

 

例えば今話題のZOZOTOWN(スタートトゥデイ)や三菱商事、三井住友銀行など名だたる企業群となります。

参考:東証一部 全株価一覧

 

一部に上場するのは決して簡単ではなく、厳格な基準が定められています。

東証一部上場」とは「日本を代表する企業」とも言えるのです。

日本政府が最も重要な経済統計資料に載せる一つの重要な統計ということがよくわかりますね。

 

TOPIX(トピックス)とは?

TOPIX

日経平均株価を押さえたところで、もう一つ重要な指標があります。

それは「TOPIX(トピックス)」(東証株価指数)です。

 

TOPIXとは、東証一部に上場している約1,900の銘柄の「時価総額」の「合計」を、

全銘柄」で割り算をした数値です。

東証株価指数(TOPIX)とは、東京証券取引所市場第一部に上場している全ての日本企業(内国普通株式全銘柄)を対象とした株価指数です。

昭和43年(1968年)1月4日を基準日とし、その日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものです。

(引用:TOPIX

 

計算方法としては、

指数値 = ( 算出時の指数用時価総額 / 基準時価総額 ) × 基準値

となります。

 

非常にわかりにくくてイラっとしますね。

簡単に言えば、1968年1月4日と比較して何パーセントになっているかを示しているものとなります。

 

上記画像では1,697.37とありますが、1968年1月4日と比較して1697%、約17倍まで達しているということです。

 

こんな指標何に使うんですか?とあなたも思うかもしれませんが、

例えば日経平均株価は225銘柄の平均値であり株式市場全体の数値ではありませんよね。

偏っているわけです。

 

しかしTOPIXは株式市場全体を見渡せる指標であり、

前日比などの数値も株式市場が全体的に上がっているのかどうかがわかります。

 

日経平均は225銘柄の中で集中的に株価が上昇してしまうと、株式市場全体の動きを見ることはできません。

つまりはTOPIXは「株式市場全体の流れ」を把握できる指標なのです。

 

株価上昇と下降の動きの原因を知ろう

先ほど企業の業績が上がれば株価は上昇する、業績が低迷すれば株価は下降するという話を少ししました。

しかし、これが全ての銘柄に当てはまる訳ではありません。

 

まずは「市場」の中で株価がどうやって決められるのか、その仕組みを把握する必要があります。

基本的には株価というのは「売り手」と「買い手」の希望価格の「間」に落ち着きます。

 

これが「市場が株価を決める」という言葉がある所以となります。

 

買い手が1000円で買いたい、売り手が1000円で売りたいと考えれば株価は1000円なのです。

買い手が100円で買いたい、売り手が110円で買いたいとすればどのようになるでしょう?

 

買い手が110円で仕方ない、と考えれば株価は110円になりますし、売り手が105円まで譲歩しよう、

と考えれば株価は105円になります。

 

バランスなんですね。

 

株価は永遠に上昇することはまずなく、

人気株(業績を上げている、上げる見込み)もいつかは停滞期を迎えます。

 

企業は、

  • 創業期
  • 成長期
  • 成熟期
  • 衰退期

の順番で進んでいくのです。

 

成長期は最も企業の株価が上昇する期間ですが、

成熟期に差し掛かった時には、

新規事業を積極的に展開するなどしなければさらなる企業成長は望めないのです。

 

一つの事業だけで永遠に生存する企業は存在しないのです。

 

長期投資を考えている方は、投資先の企業が成熟期に差し掛かった時に、

どのような戦略を立てているのかを株主総会などで情報収集する必要があります。

 

日本の株価・時価総額トップは?

最後に日本の時価総額が高い企業を簡単に紹介します。

日本の時価総額のトップはトヨタ自動車ですね。

 

時価総額とは、

時価総額=株価×発行株式数

で計算されたものを指します。

 

以下は2021年7月19日時点の時価総額ランキングです。

1位:トヨタ自動車(約31.8兆円)

2位:ソニーグループ(約13.8兆円)

3位:キーエンス(約13.5兆円)

 

時価総額を見ると、とにかくトヨタ自動車を買っておけば間違いない、

という考え方も少し違います。

 

時価総額自体も絶対的な投資基準ではないのです。

そして時価総額は日々変動します。

 

ヘッジファンドや機関投資家がマネーゲームを仕掛けるにはうってつけの銘柄でもあり、

利益目的で株価をテクニカルに操作されることもあるのです。

 

時価総額だけを頼りに、投資判断をするのは控えた方が良いでしょう。

 

この記事のまとめ

ここまで株価の概要を簡単に解説してきましたが、

株式投資を行う上では購入を考えている企業の業績を分析し、

市場でも株価が安いまま置き去りにされている割安銘柄を見つけることが最も重要です。

 

まずは株・株価の仕組みをしっかり理解した上で、株式投資で大きなリターンを目指していきましょう。

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