ベトナム投資信託・ETF

大和のベトナム株ファンドは成長が見込めるか?ベトナム投資信託に投資すべきかを徹底解説!

ある程度貯金ができ、そろそろ投資しようかと考え始めるとき、どこの国に投資しようかなと真剣に考え始めますよね。

少子高齢化で社会福祉の先行きも怪しい日本では、今想定されている以上に大きく資産を増やしておく必要があります。

大きく資産を増やしたいと考えるなら、やはり今後の経済成長が見込まれる新興国に投資すべきです。

なぜなら、経済成長と株価成長には密接な関係があるからです。

 

では経済成長中の国はどこでしょうか。

ベトナムはその中の1つです。

新聞等でベトナムが今まさに経済成長中であるということをご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

では、ベトナムに投資するのであれば、どのような手段が思いつくでしょうか。

一番なじみ深いのは、少額からお手軽に投資が開始できる「投資信託」ですよね。

 

今回はそんなベトナム投資信託の中から、「ベトナム株ファンド」について、運用状況と、今後の見通しを解説していきます。

ベトナムの株式市場全体については以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

 

また、代表的なベトナム投資信託やベトナムの市場平均への連動を目的としたETFの問題点については以下をご覧ください。

 

ベトナム株ファンド~概要と運用方針~

それでは早速、概要と運用方針について見ていきましょう。

 

ボトムアップ型の徹底した銘柄選定を行うアクティブ投信

ベトナム株ファンドのポートフォリオは、経済情勢や業界動向等の分析を行なって構築されています。

さらに、個別企業の財務状況、成長性、株価バリュエーション、流動性等を総合的に勘案しています。

ベトナム株ファンドのポートフォリオ構築プロセス

参照:交付目論見書

これだけ細かいスクリーニングができるのは、さすが大和といったところでしょうか。

 

ファミリーファンド方式での運用

ベトナム株ファンドは「ファミリーファンド」とされています。

具体的なファンドの仕組みは以下のようになっています。

ベトナム株ファンドの運用方式

参照:交付目論見書

 

ポートフォリオ構成上位銘柄は?

では、ベトナム株ファンドの具体的な資産状況・保有銘柄を見ていきましょう。

 

【組入上位銘柄】

まず国別ではベトナムの組入比率が95.4%とほとんどを占めます。

以下が具体的な組入上位銘柄です。

順位 銘柄名 業種 比率(%)
1 ミリタリーバンク 金融 8.0
2 ベトナム外商銀行 金融 8.0
3 FPT 情報技術 6.0
4 ベトインバンク 金融 5.9
5 ペトロベトナム・ガス 公益事業 4.6
6 ビングループ 不動産 4.6
7 モバイル・ワールド・インベストメント 一般消費財・サービス 4.2
8 ベトナム繁栄商業商業株式銀行 金融 4.1
9 ビンホームズ 不動産 3.8
10 フーニュアン・ジュエリー 一般消費財・サービス 3.0

参照:マンスリーレポート

 

金融、不動産と新興国に特徴的な銘柄が多く組み込まれています。

成長投資に金融の関与は欠かせませんし、人口増大期は不動産需要が増えますので合理的と言えるでしょう。

 

では、ベトナム株ファンドの実際の運用状況はどうなっているのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

 

ベトナム株ファンドの運用成績・パフォーマンス

ベトナム株ファンドにはベンチマークはありません。

そのため、基準価額とトータルリターンから運用成績を見ていきます。

 

まずは基準価額を見ていきますが、基準価額とは何かというのがあいまいな方は以下で解説していますのでぜひご参考にしてみてください。

 

以下はベトナム株ファンドの基準価額の過去推移です。

ベトナム株ファンドの基準価額

参照:月報

2016年12月26日の設定来、10,000円で開始した基準価額は、

2022年1月末時点で14,000円となっています。

配当金再投資後ですと約18,000円です。

株高期間でこの成長率は物足りないですね。

 

より詳細にデータを見ていきましょう。

以下はベトナム株ファンドのトータルリターンです。

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
トータルリターン 56.77% 18.09% 13.38% --
カテゴリー 26.20% 6.70% 4.27% --
標準偏差 19.57 28.58 25.23 --
カテゴリー 17.76 27.23 24.30 --
シャープレシオ 2.90 0.63 0.53 --
カテゴリー 1.40 0.24 0.18 --
ファンド数 32本 31本 26本 --

 

直近1年はコロナ影響からの回復相場の恩恵を受けています。

5年平均で見ても13.38%のリターンとなかなかよいリターンのように見えます。

 

しかし、成長力の高いASEAN地域に投資していることを加味すると今一つですね。

ただ、ベトナム株ファンドの指標だけをみても正確にファンドの評価ができません。

他ベトナム株投資信託とも比較をしてみましょう。

 

他のベトナム株投資信託との比較

今回は以下4つのベトナム投信と比較していきます。

  • ベトナム成長株インカムファンド
  • DIAMベトナム株式ファンド
  • ベトナム・ロータス・ファンド
  • 東京海上・ベトナム株式ファンド

 

以下はその比較表です。

基準価額、純資産は 2022年02月25日 現在
トータルリターン等評価情報は 2022年01月31日 現在

ファンド名 ベトナム株
ファンド
ベトナム成長株
インカムファンド
DIAM
ベトナム株式
ファンド
ベトナム・
ロータス・
ファンド
東京海上・
ベトナム株式
ファンド
(年1回決算型)
販売手数料 3.3% 3.3% 3.3% 3.3% 3.3%
信託報酬等(税込) 1.79% 1.88% 1.90% 2.17% 1.76%
トータルリターン1年 56.77% 64.61% 57.78% 82.27% 70.16%
トータルリターン3年(年率) 18.09% 19.10% 18.85% 26.97% 20.30%
トータルリターン5年(年率) 13.38% 14.53% 16.81% 15.12% --
トータルリターン10年(年率) -- -- -- -- --
シャープレシオ1年 2.90 2.96 3.00 3.58 3.35
シャープレシオ3年 0.63 0.66 0.67 0.92 0.70
シャープレシオ5年 0.53 0.57 0.67 0.59 --
シャープレシオ10年 -- -- -- -- --
標準偏差1年 19.57 21.82 19.28 22.96 20.96
標準偏差3年 28.58 28.79 28.01 29.42 29.01
標準偏差5年 25.23 25.40 24.95 25.55 --
標準偏差10年 -- -- -- -- --

 

1年だけでなく、3年、5年、10年すべての期間でトータルリターンが他投信に劣っています。

短期で優っていれば直近改善したのかと思えますし、長期で優っていればHoldしやすいのですが、これはネガティブですね。

この10年はベトナム株にとって比較的良い市場環境であり、ベトナム株ファンドはその恩恵を受けただけとみることができるでしょう。

 

ベトナム株ファンドの高い手数料

最後にベトナム株ファンドの手数料を確認しておきましょう。

ベトナム株ファンドの販売手数料は3.3%(税込)となります。

これはかなり高い水準です。

さらに、信託報酬も年率で1.79%(税込)と非常に高い水準です。

他投信も高いですが、残念ながらパフォーマンスも負けているので、ベトナム株ファンドに投資妙味はないと言えるでしょう。

上でも説明した通り、ベトナム株ファンドはボトムアップの銘柄選定です。

そのため、調査費用や人件費がかなりかかっているのではないでしょうか。

 

ベトナム株ファンドのまとめ

ベトナム株ファンドは、ボトムアップの銘柄選定で、今経済成長を遂げているベトナムに投資している投資信託です。

しかし、他ベトナム投信と比較してもリターンは良くありません。

さらに、手数料も高い水準となっています。

 

また、ベトナム銘柄は既に「過熱気味」です。

各銘柄が割高水準であるということは留意した上で、本当に投資すべきかどうかを考えられた方がよいでしょう。

今後の経済成長が期待でき、尚且つ割安な株式市場を探しているのであれば、私が作成しているおすすめ投資先ランキング記事をご参考にしてみてくださいね。

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