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セゾン資産形成の達人ファンドはおすすめか?手数料は高い?トータルリターンなどから実績を徹底評価!

私のブログではこれまで新興国投資信託を中心に分析を実施してきました。

それは私自身が新興国に投資することが最も高いリターンを得られると考えているからです。

 

そんな中読者の方から「全世界分散投資はどうなのか?」というご質問を頂きました。

新興国より世界全体に投資した方が良いのではとお考えのようです。

 

そこで今回は代表的な全世界分散投資信託である「セゾン資産形成の達人ファンド」を取り上げます。

今回の分析を通して、

  • セゾン資産形成の達人ファンドはおすすめできるのか
  • なぜ私が新興国に投資するのか

についてお伝えできればと思います。

 

手っ取り早くおすすめの投資先を知りたいという方は以下の記事をご覧ください。

  • 【2021年最新版】金融のプロが選ぶおすすめ個人投資先ランキングを紹介!

 

では見ていきましょう。

 

セゾン資産形成の達人ファンドの概要

まずは概要からです。

セゾン資産形成の達人ファンドの特色

冒頭で申し上げた通り、セゾン資産形成の達人ファンドは世界に幅広い分散投資を行います。

以下の図をご覧いただくと、国/地域、そして業種が満遍なく組入れられていることが分かります。

セゾン資産形成の達人ファンドの比率

 

 

直近はやはりアメリカを中心とした北米への投資が大半を占めるようですね。

投資対象は基本的には株式ですが、有望な投資先がない場合は債券にも投資する可能性があります。

 

この後お伝えしますが、セゾン資産形成の達人ファンドはファンド・オブ・ファンズ形式を取っています。

セゾン資産形成の達人ファンドが投資するのはファンドとなるのですが、それぞれの地域に強みを持ち、安全性や長期的な収益力を基準に選別投資を行うファンドへ投資を行うと明示されています。

 

セゾン資産形成の達人ファンドのポートフォリオ構築ステップは以下の通りです。

セゾン資産形成の達人ファンドのポートフォリオ構築イメージ

 

しっかりとステップを踏んでポートフォリオを構築していることが伺えます。

 

セゾン資産形成の達人ファンドの運用スキーム

上でも少し触れましたが、セゾン資産形成の達人ファンドはファンド・オブ・ファンズ形式を取っています。

つまり、セゾン資産形成の達人ファンドが株式や債券などの資産に直接投資するのではなく、株式や債券に投資している複数の投資信託に投資して、運用を行うこととなります。

具体的には以下の通りです。

セゾン資産形成の達人ファンドの運用スキーム

 

全世界に分散投資を行うため、投資対象ファンドが多くなっているのが他投信との大きな違いです。

 

 

セゾン資産形成の達人ファンドの構成

では、セゾン資産形成の達人ファンドの構成を見ていきましょう。

以下がファンド別資産配分状況です。

順位 ファンド名 国/地域 比率
1 コムジェスト・ヨーロッパ・ファンド80 日本 27.3%
2 バンガード® 米国オポチュニティファンド アイルランド 21.4%
3 コムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンド90 日本 11.6%
4 アライアンス・バーンスタインSICAV
- コンセントレイテッドUSエクイティ・ポートフォリオ
ルクセンブルク 10.2%
5 BBH・ルクセンブルグ・ファンズ- BBH・コア・セレクト ルクセンブルク 10.1%
6 FSSAアジア・フォーカス・ファンド アイルランド 5.7%
7 スパークス・長期厳選・日本株ファンド 日本 4.4%
8 コムジェスト日本株式ファンド 日本 4.3%
9 スパークス・集中投資・日本株ファンドS 日本 3.0%
10 短期金融資産等 その他 1.9%

参照:販売用資料

 

これだけではどこに投資しているのかわかりづらいため、国別投資比率を見てみます。

以下は上位10か国のランキングです。

順位 国名 比率
1 アメリカ 46.9%
2 日本 12.1%
3 フランス 5.3%
4 中国 5.3%
5 スイス 4.8%
6 オランダ 4.5%
7 インド 3.5%
8 韓国 2.4%
9 イギリス 1.7%
10 デンマーク 1.7%

参照:販売用資料

 

圧倒的にアメリカの比率が高いですね。

何と約半分がアメリカで構成されています。

また、中国やインドなど成長率が高い新興国も一部組み入れられていますが、基本的には先進国中心です。

 

先進国は日本に代表されるように既に成長を終えた国が多く、今後大きな株価上昇は望みづらい状況です。

  • 日本銀行の金融政策からハイパーインフレの可能性を解説。破綻へ向かう金融緩和。
  • 【国の借金】日本財政破綻からの「日本円崩壊」に備えた通貨分散の必要性

 

今後株価上昇が望める新興国の比率が低いのはネガティブですね。

  • 【2021年最新版】新興国株式の今後の見通しを詳しく解説!経済成長に伴い現在割安な株式も大きな伸びが期待できるか?

 

セゾン資産形成の達人ファンドの運用成績

では、セゾン資産形成の達人ファンドの運用成績はどうなのでしょうか。

以下は設定来のリターン推移です。

セゾン資産形成の達人ファンドのチャート推移_設定来

 

設定後にリーマンショックがあったこともあり設定来しばらくは低調なリターンとなっています。

2013年頃から設定来価格を上回り、その後は概ね安定して推移しています。

この辺りはさすが分散投資といったところでしょうか。

 

チャートだけでは不十分なため、数字を基にしっかり見ていきましょう。

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
トータルリターン 33.89% 12.09% 15.06% 15.71%
カテゴリー 36.68% 11.79% 11.37% 11.35%
標準偏差 11.76 19.25 15.77 16.92
カテゴリー 15.48 20.52 16.88 17.59
シャープレシオ 2.88 0.63 0.96 0.93
カテゴリー 2.47 0.59 0.70 0.66
ファンド数 299本 205本 155本 85本

 

直近10年は概ね10%以上のリターンを挙げており安定していますね。

 

 

セゾン資産形成の達人ファンドと他商品との比較

では他商品と比較してセゾン資産形成の達人ファンドのリターンが相対的にどうなのかを見てみましょう。

今回は以下銘柄と比較します。

  • セゾン資産形成の達人ファンドと同様世界株式に分散投資するキャピタル世界株式ファンド
  • 世界の成長株に投資するG・ハイクオリティ成長株式F
  • 中国のイノベーション企業に投資する深セン・イノベーション株式ファンド

 

国も投資対象もバラバラな商品と比較することで、セゾン資産形成の達人ファンドの実力を見極めたいと思います。

 

基準価額、純資産は 2021年08月27日 現在
トータルリターン等評価情報は 2021年07月31日 現在

ファンド名 セゾン
資産形成の
達人ファンド
キャピタル
世界株式
ファンド
G・ハイクオリティ
成長株式F
深セン・
イノベーション株式ファンド
(1年決算型)
販売手数料 0% 3.3% 3.3% 3.3%
信託報酬等(税込) 1.35% 1.70% 1.87% 1.71%
トータルリターン
1年
33.89% 42.69% 34.76% 39.29%
トータルリターン
3年(年率)
12.09% 17.94% 21.86% 33.34%
トータルリターン
5年(年率)
15.06% 18.21% -- --
トータルリターン
10年(年率)
15.71% 14.39% -- --
シャープレシオ
1年
2.88 3.01 2.06 1.72
シャープレシオ
3年
0.63 0.90 1.11 1.11
シャープレシオ
5年
0.96 1.12 -- --
シャープレシオ
10年
0.93 0.81 -- --
標準偏差
1年
11.76 14.21 16.91 22.86
標準偏差
3年
19.25 19.91 19.68 30.03
標準偏差
5年
15.77 16.20 -- --
標準偏差
10年
16.92 17.65 -- --

 

この後詳しく見ますが、販売手数料が0%、信託報酬が1.35%と他商品対比で小さいのはポジティブな要素です。

しかし、リターンは他商品に比べて寂しい結果となっています。

特に同じように全世界に分散投資するキャピタル世界株式ファンドより低いリターンとなっているのは残念ですね。

いくら手数料が安いと言ってもリターンが負けるようだとあまり投資妙味があるとは言えませんね。

 

セゾン資産形成の達人ファンドの手数料

最後にセゾン資産形成の達人ファンドの手数料を見ておきましょう。

上でも少し触れましたが、セゾン資産形成の達人ファンドは投資信託としては低めの手数料水準となっています。

この点はややポジティブですが、そもそもリターンが他商品に比べて劣っているので、私個人としてはあまり魅力は感じません。

あくまでリターンが高いことを前提として、手数料を考えることができると考えます。

 

どうしても手数料を取られたくないという方であれば良いかもしれませんが、それであればETFに投資した方が良いと思います。

 

まとめ

セゾン資産形成の達人ファンドについて詳しく分析してきました。

概ね高めのリターンを実現しているものの、同様の商品でもっと高いリターンを出している商品があり、投資妙味があるとは言えません。

 

高いリターンは必要ないから平均的な運用をしてほしい、手数料は低い方がいいという方は投資検討の余地があると思います。

しかし、既に成長を終えた先進国の比率が高くなっているため、今後もあまり高いリターンは望めないというのが正直なところです。

投資に当たっては慎重に検討して実行するかどうかを決めましょう。

 

私がおすすめする商品を知りたいという方はランキング記事などをご覧くださいね。

 

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