「ヘッジファンド」と聞いても、日本では得体が知れない、タイを崩壊させてアジア通貨危機を起こしたヘッジファンド?
テレビドラマでもお馴染みのハゲタカファンド?
ホリエモンのテレビ局買収の件で1枚噛んでいたファンドか?
色々な憶測が飛び交うと思います。
しかしヘッジファンドは、投資・資産運用のプロで、着実にリターンを目指した合理的な行動をとる集団となります。
投資のプロですから、株式市場でも大きな動きがあると「ヘッジファンドが動いている」と先読みするトレーダーも多々います。
それでは、今回はヘッジファンドについて少しだけ解説した後、一般投資家の方々が、資産運用を考える際に、どのファンドを起用するのがベストなのか?という点も独自の観点で解説していきます。
Contents
ヘッジファンドとは?
ヘッジファンドとは、 「絶対収益型」のファンド(カテゴリ)です。
この絶対収益型の意味するところは、市場全体が好況・不況問わず徹底的に収益獲得を目指すことです。
よく引き合いに出されるのが国内投資信託があります。
- 投資信託とヘッジファンドの手数料体型の違いを徹底比較・どっちがコスパ良い?
投資信託はパッシブ型、アクティブ型の2種類あり、ヘッジファンドと似た形態なのがアクティブ型の金融商品ですね。
投資信託のアクティブ型は、ファンドマネジャーが市場を読み、調査を進め、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数をベンチマークしたそのさらに上での運用益を狙います。
ヘッジファンドも同様にひたすら収益獲得を目指しますが、大きく異なるのは運用の「自由度」です。
投資信託などは公募で投資家を集めるので規制が厳しく、運用方針も目論見書を作成するなどして、途中で運用方針を変えるにもスピード感に欠けます。
しかしヘッジファンドであれば公募で投資家を募集できない代わりに、市場の状況に応じた効率的な運用が可能になるのです。
ファンドマネジャーの手腕が最大限に発揮できるということですね。
富裕層や機関投資家がヘッジファンドに出資するには、「着実に結果を出す」ところかと思います。
投資信託に関しては別記事でも論じているように、やはり日本のアクティブ型は運用成績も芳しくなく、
金融リテラシーの高い方は投資信託を購入したがりません。
では、ここからは私がおすすめするヘッジファンドのランキングを書いていきたいと思います。
1位:今まさに飛翔の時を迎える新興国に投資を行う「オリエント・マネジメント」
オリエント・マネジメントは今まさに株価が上昇するエネルギーが溜まっている新興国に投資をして大きなリターンを狙う新興国ヘッジファンドです。
オリエント・マネジメントが狙う新興国は「中国」です。
中国と聞いて遅れているという印象を持たれている方は大きな勘違いをしています。
中国は既に米国につぐ技術大国の地位を確立しており特許出願数は日本を既に追い抜いています。
結果として上記の写真(深セン)のように日本よりも眩い都市を形成するに至っています。
また企業もハイテク企業が興隆してきており、アリババやテンセントのように皆さんがご存知のような企業も勃興しています。
なかには、既に中国の成長段階は終わっていると悲観視している方もいらっしゃるでしょう。
しかし、それも大きな間違いです。
中国は1人あたりGDPがまさに1980年代の日本と同様の水準となっています。
新興国株が上昇するにはある程度の経済水準に達していないといけないのです。
一方、インドなどは一見すると魅力的ですがまだ株価は上昇するフェーズにないのです。
新興国株投資は適切な国に適切なタイミングで投資をすることで大きなリターンを狙うことができます。
日本の投資信託は日本にいるサラリーマンマネージャーが書面の情報だけをみて中国株に投資をしています。
しかし、これでは本当に魅力的な中国株にありつくのは難しく実際リターンも凡庸なものとなっています。
オリエント・マネジメントはシンガポールに在住し、中国の情報に日々アクセスしているファンドマネージャーによって運用されています。
ヘッジファンドとしての運用経験も十分な敏腕マネージャーによって運用されているので非常に期待が持てるファンドとなっています。
2位:新興国株投資で高いリターンを誇る・フロンティア・キャピタル
フロンティア・キャピタルは、今後2020年-2025年に向けて、非常に高い成長力が見込むことができる、
新興国株の割安銘柄に投資をし大きなリターンを獲得しているヘッジファンドです。
実際、コロナショックの最中であっても日本円建てで20%以上のリターンを叩き出しています。
投資先分野はPER4倍-7倍、配当利回りが20%以上の驚愕の株式にも投資し、
すでに実績としては2018年4月運用開始後、6月末までの3カ月の運用成績は16.6%(年率66%)という驚異的な成績を出しています。
同期間の新興国株式市場平均は▲8.7%となっており、ファンドマネジャーの手腕が光っています。
同ファンドマネージャーは日本株でもコンスタントに10%以上の年利回りを達成しており、
新興国投資はリスクが高い印象がありますが、その中で確実に結果を出しています。
3位:バリュー投資・未公開株で堅実なリターンを狙うBMキャピタル
BMキャピタルは基本はベンジャミングレアムが確立した手法・バリュー株投資戦略で、
日本株に投資を行っているヘッジファンドです。
投資手法については以下の記事を参考にしてみてください。
- ベンジャミン・グレアム流ネットネット株投資手法を解き明かす!
資産を守りながら確実に増やすという点が最大の特徴です。
株式銘柄の選定に長けており、 世界金融危機などが起きてもプラス運用で乗り切る点が強みと言えます。
年率10%以上のリターンを出し続けており、老後に向けて長期的に資産を育てる場合にはおすすめできる投資先です。
ファンドマネージャーは東大卒・某有名外資投資銀行出身でファンド自体が、
東大・京大出身の外資系銀行、コンサル、総合商社出身といった投資だけでなく経営のプロで構成されており、
まさに頭脳派集団で形成されたファンドと言えます。
3位 セゾン資産形成の達人ファンド
ヘッジファンドではありませんが、ファンズオブファンズの独立系ファンドです。
セゾン資産形成の達人ファンドは世界の時価総額に手軽に投資ができる点が強みです。
しかし、下落リスクが高く、有望市場への集中投資をすることは困難となります。
平均リターンは5%程度、大きくて10%が限度でしょう。
最低出資額は1万円とまさにお手軽で投資できる先です。
ちなみに世界金融危機などが起きた時は大幅に下落リスクもあるのでその点は念頭に置いておいた方が良いでしょう。
ヘッジファンドへの問い合わせで聞いておきたいこと
ヘッジファンドへ問い合わせると言っても、
なかなか出会うことのない相手なので何を聞かなければ良いかわからない、
という方がほとんどだと思います。
私自身は米国でヘッジファンドの方とお話をする機会は多かったので、何を聞けば良いかわかっていましたが、
一般投資家の方が構えてしまうのはよくわかります。
聞くべきことは簡単です。
以下を聞けば、ファンド社員が快く答えてくれます。
- 運用方法・リスク認識
- 運用実績
- 投資銘柄実績
- 最低出資額
- ファンドマネジャーの人物像
- ファンド社員の出資状況
- 出資後のフォローについて(方法、レポート送付時期)
- 資金引き出し可能タイミング
私の時は最低出資額はオリエント・マネジメントが500万円、フロンティア・キャピタルが1,000万円からとなっていましたが、
この点も含めてファンド担当者に聞いてみると良いかと思います。
私の周りではオリエント・マネジメント、フロンティア・キャピタルそれぞれ300万円、400万円程度で、
出資した人もいるという話を聞きました。
運用成績をみてから追加投資をするという形でファンド担当者と相談したのかと思います。
まずは何事も、問い合わせて話を聞き、任せてみたい、と思えるかですね。