BMキャピタルと私はすでに出資してから4年の付き合いとなりますが、どのようなファンドなのかを自分の頭の整理も含めて執筆してみようと思います。
最初に出資した当時は、まだまだ創設して時間が経っていなかったので、
得体の知れないファンド、というイメージを当初は持っていましたが、永きに亘り信頼関係を築いてこれたことから今は安心して取引ができています。
BMキャピタルはバリュー投資で安定的な収益を着実に稼ぐというヘッジファンドとしては珍しい形態をとっており、
市場が大幅に下落した2018年も8%近いリターンを上げてくれており信頼度が増しています。
頭脳派のファンドマネジャーもバフェットが運営する投資会社であるバークシャー・ハサウェイを目指すというビジョンが明確であり、
私が応援している私募ファンドでもあります。
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Contents
BMキャピタル(CAPITAL)とはどのようなファンドなのか?
BMキャピタルは金融機関を通して購入することができないヘッジファンドとなります。
一般的に投資信託などは金融機関など販売会社を通して購入しますが、
ヘッジファンドは公に告知もせず、投資家を募集します。
基本的にはヘッジファンドとは欧米の資産運用では度々名前が挙がるものの、
日本ではまだまだその存在が浸透していません。
BMキャピタルの簡単な概要を最初に挙げてしまいますが、
以下のようなファンドとなります。
- ベンジャミングレアムが確立した手法・バリュー株投資戦略で日本株に投資を行っているヘッジファンド。
- 資産を守りながら確実に増やすという点が最大の特徴であり強み。
- リーマンショックなど世界経済低迷時期でもプラス運用で乗り切りっている。
- 2018年通年は TOPIXが20%近く下落する中で10%近い上昇を記録
- 年率10%程度をコンスタントに出し続けており、老後に向けて長期的に資産を育てる場合にはおすすめできる投資先。
- ファンドマネージャーは東大卒・某有名外資投資銀行出身。
- ファンド構成員も東大・京大の頭脳派集団で構成されており、フォローも手厚い。
- ロックアップ期間は通常のヘッジファンドは1年のところ 四半期と短く良心的。
何よりも下落に強いという最大の強みを持ちながらも上昇局面もしっかりと捉えており、何年もの間、市場平均を上回るパフォーマンスを出し続けております。
資産を守りながら確実に増やし、そしてリターンも市場平均と比べるとはるかに大きいのが魅力ですよね。
まさしく「長期投資」に適したヘッジファンドであるということができます。
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BMキャピタルはなぜ合同会社というスキームなのか?
BMキャピタルは「合同会社:LLC」という形態で運営されています。
合同会社:LLCの意味をまずは理解する必要があります。
LLC(合同会社)とはどういうものなのか
LLCは「Limited Liability Company」の略で、アメリカでは株式会社と同程度に広まっている会社形態です。
日本では、LLCは「合同会社」という名称で、2006年5月の会社法の施行によって生まれました。
西友やアマゾン・ジャパンなど、合同会社の形態をとる大手企業もあります。
株式会社は利益配分や意思決定が出資比率で決まりますが、
LLCは前述のとおり出資比率に関わらず自由に利益配分を定めることができ、
それが株式会社とLLC(合同会社)の大きな違いの一つです。
(引用:会社設立の基礎知識)
日本ではまだ馴染みがなく、
若手起業家も「株式会社」を設立することにブランドを感じてしまっている傾向がありますが、
すでに会社を売却し新たに事業を始めるという敏腕経営者は、
最近では「合同会社」の形を取ることが多くなってきたように感じます。
BMキャピタルは合同会社という形をとっている理由は、
ファンドマネジャーの運用方針に「他出資者が意見し」運用計画が達成できなくなることを避けるためです。
上記の引用で株式会社は出資比率で利益配分と「意思決定」が決まるも、
合同会社であれば出資比率に関わらず、意思決定を行うことができます。
投資ファンドであれば、投資のプロであるファンドマネジャーに絶大な信頼がなければ成り立ちません。
投資はスピード感も必要であり、プロではない第三者と議論をしている暇はないのです。
私募ファンド:ヘッジファンドの強みとは?
上記でも述べましたが、ヘッジファンドは公に宣伝することができません。
テレビや新聞などで投資信託、野村証券など証券会社のCMなどが流れ、
その宣伝で多くの個人投資家が投資を決めていると思います。
公に告知せずに投資家を集めるのは大変ですよね。
しかし、そのぶんメリットがあります。
そのメリットとは、
金融機関からの規制を受けず、市場に合わせた柔軟且つ臨機応変に対応可能な投資ができるのです。
つまり「自由」にファンドマネジャーが運用し、徹底的にリターンを狙えるということです。
私はNYで勤務していたのでヘッジファンドは非常に身近な存在でしたし、
日本の富裕層の方との交流の中でも当たり前のように話題に上がります。
日本ではこれから徐々にその存在が浸透していくことでしょう。
現在日本でヘッジファンドに出資している人があなたの周りにもいたら、
日本では最先端を走っている投資家だと自負しても良いかもしれません。
実際にBMキャピタルの評判は良いのか?
BMキャピタルの口コミは私募ファンドである以上、なかなか見ることがないでしょう。
私は金融機関の知り合いの紹介でBMキャピタルを知りましたが、
かなりの出資者がすでにおります。
ファンドマネジャーが東大出身、某超有名外資投資銀行出身という話も最初に聞きましたが、
そんなことよりも理論的に投資手法を話していただけたこと、
パークシャー・ハサウェイを目指しているという熱量を感じ、
私自身は最低出資額から出資をスタートし、
その後着実に成果をあげていることで現在BMキャピタルと私の信頼は厚いです。
ファンド営業員も優秀な方が多く、同じく出資しているのでその腕は確かなものであると感じています。
BMキャピタルの投資・運用手法:バリュー株投資
毎四半期ごとにBMキャピタルから運用報告書を受領していますが、
着実に日本株のバリュー投資で利益を出していることがわかります。
バリュー投資
投資信託などの運用手法のひとつで、 現在の株価がその企業の利益水準や資産価値などから判断して割安にあると考えられる銘柄を買い付ける手法です。
多くの場合、株式の個別銘柄の代表的な投資尺度であるPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などを用いて判断し、これらの数値の低い銘柄を買い付けます。
なお、投資信託の中でこのような手法で銘柄を選定しているタイプをバリューファンドといいます。
(引用:バリュー投資)
意外にも日本株は、割安で放置されている銘柄が多く、
バリュー投資手法で高いリターンを出すチャンスが多く転がっているのです。
バリュー投資は簡単に言えば、【(現金性資産 ー 総負債) > 時価総額】の式から導かれる銘柄(ネットネット株)のことを言いますが、
詳しくはまた別の記事で紹介したいと思います。
簡単に言えば、会社が倒産して「清算分配」場合に、
「現在の株価よりも高い価格」の清算分配が貰える状態を指します。
清算分配金
清算分配金とは株式会社が清算を行った後で残余財産の売却から発生したお金で、更にこのお金を株式持分に応じて株主に支払う仕組みです。
この様に株主に分けて支払ったお金に関しても清算分配金とも言います。
清算分配金に関しては企業を清算した場合と売り手企業が既存する発行株式を譲渡する株式譲渡を行った場合で株主が受け取る分配金の手取り金額が異なることがあります。
特に企業を清算した場合は分配金と清算所得の両方に課税されることで手取り額が少なくなることがあります。
(引用:東海東京証券)
1000万円の企業が800万円で売られているようなものです。
BMキャピタルはこのような銘柄に投資し「アクティビスト」しての活動を通して企業価値を高め、
高値になったところで売却しリターンを得るという手法をとっているのです。
アクティビスト(あくてぃびすと)
英語表記はActivist。株式を一定程度取得した上で、その保有株式を裏づけとして、投資先企業の経営陣に積極的に提言をおこない、企業価値の向上を目指す投資家のことをアクティビストという。
いわゆる「物言う株主」で、経営陣との対話・交渉のほか、株主提案権の行使、会社提案議案の否決に向けた委任状勧誘等をおこなうことがある。
ただし、最近では株式の保有割合が低くても、投資先企業に積極的に提言をおこなうケースもみられる。
(引用:アクティビスト)
最後に:BMキャピタルの最低出資額
ヘッジファンドの特徴として、
投資家を募ることができる人数も限られていることが要因で、
最低出資額が非常に高いというデメリットがあります。
このことが、機関投資家や富裕層にしかヘッジファンドの情報が回ってこない要因の一つとなっています。
欧米であればヘッジファンドの最低出資額は1億円が普通です。
BMキャピタルも同様に人数制限はあることから、最低出資額を1,000万円としています。
私自身は現在2000万円を入れていますが、
最初は1,000万円から始めました。
ファンドとの相談次第ですが、運用成績に満足したら増資することを前提に、
1,000万円未満の投資から始め、のちに追加投資した人もいるようですね。
このあたりは直接BMキャピタルに相談した方が早そうですね。
ヘッジファンドに馴染みのない方はまずはヘッジファンドとはどういうものなのか、
資産運用についての相談など、気軽にファンドの方と話してみるのが良いかと思います。
そのあとで、本当に出資するのかどうかを決めれば良いだけです。
ヘッジファンドに話を聞く上で、以下の点だけはしっかり聞くようにしましょう。
これは他の投資先(投資信託など)を検討している場合も担当者に確実に聞くべきものです。
- 詳細な運用哲学・理念
- 詳細な運用利回りと過去・直近の実績
- 過去に投資した企業銘柄
- ファンドマネージャーの人柄
- 最低出資額の確認
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確実な資産運用で、年々資産が自動的に育っていく過程を楽しみましょう。