投資信託を購入する際や購入した後、気になるのは「投資信託の運用成績」ですよね。
自分がどれくらい儲かっているのか、人によっては毎日気になってしまうものです。
以前に投資信託の「基準価額」について解説をしましたが、
今回は投資信託の運用成績を測る、「トータルリターン」
について解説していきたいと思います。
投信の総論は以下の記事でまとめています。
投資信託におけるトータルリターンとは?
トータル・リターンとは、投資信託だけではなく、
株式投資、債券投資でも用いられる指標です。
内容としてはシンプルで、
年間の投資に対する「利益」or「損失」のことを指します。
但し、トータルリターン(%)は単純なものではなく、
- 再投資された配当金
- 利息の支払い
- 投資対象
の価格増減が含まれていることを把握しておきましょう。
計算方法としては、
(価格増減+配当等) ÷ 購入価格(投資コスト)
となり、パーセンテージでトータルリターンは表されます。
投資信託資料館の例文を読んで把握してみましょう。
例えば、1年前に10100円で購入した投資信託が値上がりして10200円になっており、この間に20円の分配金が支払われたケースを考えてみましょう。
この場合、トータル・リターンは 100円(値上がり益)+20円(配当金)/10100円(購入時の基準価額)=+1.1%です。
(引用:トータルリターンの計算例)
似たもので、「騰落率」というものがあります。
騰落率は一定の期間に「基準価額」がどれだけ上下したかを表します。
期間は、
- 前日比
- 1週間
- 1ヵ月
- 3ヵ月
- 6ヵ月
- 1年
- 3年
- 5年
といった具合に期間分けされています。
トータルリターンは、
投資信託にかかった「手数料」「分配金」などを含めて計算しています。
トータルリターンは一定の期間でどれだけ値が上下したかを表したものとなります。
トータルリターンの方が「リアル」な儲けを表していると言えますね。
では具体例をもう少しみていきましょう。
人気の投資信託はトータルリターンは高いのか?
具体的に、販売ランキングに登場している投資信託をみてみましょう。
トータルリターン1年で、
- 2位のSBI-SBI 日本株3.7ベアIII:▲49.26%
- 3位のニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド:21.17%
- 4位の三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500):24.54%
すでにブレ幅がひどいことになっていますが(笑)
3位、4位のリターン成績は非常に素晴らしい形になっています。
但し、気をつけなければならないのは、
「トータルリターン」とはあくまで過去の実績であり、
投資信託を購入する場合は今後の見通しを分析する必要があるのです。
例えば、私のブログでは、過去の実績だけに留まらず、
常に将来性を分析しています。
以下は一例として注目の新興国の投資信託の過去の実績と今後の見通しを予測しています。
投資信託を単純に基準価額とトータルリターンだけをみて、投資をしてしまう人がいますが、
本来は投資とは、未来を予測した上で投資し、結果をみて予測の精度を高めていき、
運用を成功させていくものなのです。
非常に骨の折れる作業が伴うものです。
実際に1位となっているひふみプラスも現状は好成績を残していますが、
株式市場の専門用語であるβ値の水位が0.8未満から1.0となっており、
TOPIXと連動する形になっていますが、直近は資産運用の増大に伴い、
下落耐性が低下しており、私個人的には今後はそこまでの運用成績を期待できないのではと分析しています。
このように、過去の運用実績だけではなく、今後の運用見込みを分析する必要があります。
この記事のまとめ
今回はトータルリターンについて解説をしてきました。
上記で述べたように、トータルリターンは投資信託の過去の運用実績を見るには非常に有意義なものですが、
あくまで投資は将来を予測して、資金は投じなければなりません。
私が将来を予測した上で資金を投下している、おすすめの運用先はランキングにまとめておりますので、
そちらを参考にしてみてくださいね。